そばは、標高が高く霧がまき日照時間が短い痩せ地で、実のしまった良いそばが採れるといわれています。松本市南方約20キロ、中山道の本山宿(江戸時代)は日本のそば切りの発祥地とされ、周囲を山に囲まれた松本平では山間部で採れるそばを粉にして、ダンゴやそばがきにしていましたが、本山宿のそば切りはいち早く松本へも伝えられ庶民の食べ物として普及しました。
近年、そばは、健康食品としても高い評価を受けるようになり、そば粉に含まれるタンパク質のアミノ酸の組成は優秀で栄養価が高く、タンニンはウィルスへの抵抗力が、ルチンには動脈硬化を防ぐ働きがあるとも言われています。
松本地方には、味自慢のそば屋が多く、その数は100軒を超えています。甘い香りたちのぼる大鍋で旬の野菜やきのこを煮立てて、子割にしたそばを「とうじかご」に入れてさっと温めていただく、奈川地区の「とうじそば」はじめ、こだわりのそばが楽しめます。
毎年、秋には、地元をはじめ、全国のそば処が一堂に会し、味の競演をする「信州・松本そばまつり」が開催されています。また、乾麺も伝統の技術を活かして、手打ちに負けない腰のある麺として好評です。